夜ふかしは三文の徳

またやってしまった。

朝方5時、そう思いながらゴミを出しに外へ出た。

大学の授業は基本午後から。

そのためつい夜更かしをしてしまうのである。

夜の12時を回ったあたりからようやく課題やらなんやらへのやる気が出始める。

もっと早く寝ておけばよかった。

そう気づくのはいつも朝方になってからだ。

自責の念が強くなる。

せめてもの人間らしい生活に、とゴミを出しに外へ出た。

肌を刺すような冷たい空気にどっかの部屋の換気扇の音がゴォーと響く。

まだ日は出ていない。

この世に1人しかいないのではないかと錯覚する。

そんな時、向こうから2人組の女が歩いてきた。

なんだ1人じゃないじゃん。

心がホッと落ち着いた。

誰かが同じ時間に生きてるとわかるだけでこんなにも心が安らぐのか、と。

それじゃあ寝る前に、まだここに起きてる人いますよ、

ってアピールでもしておこうか。

 

皆様、安心してください。

まだ起きてますよ。

 

とはいえ、夜更かしは三文の徳にはならないだろうな。

 

誰か見てくれていることを願って